同船釣行/前田純2007

-前田 純 –
琵琶湖のプロガイドと言えばこの人、おなじみ前田純。

メグミさん&岡本さん

ゲストは栃木県から来てくれた岡本さん&メグミさんのカップル。さて、あいかわらず釣果のムラが激しい琵琶湖。7月4日当日の朝、空模様は晴れ。前田のフィールド分析は…「今期の琵琶湖は非常に厳しいんですよ〜。」ということで朝イチからスローな展開を思い描いているようでした。


タフコンディションはキンクーネコでじっくりと

前田が向かったのは南湖の超有名ポイント。
キンクー7inchに3.1gのネイルシンカーを挿入したネコリグをゲストに指示して釣行開始。キャスト後ボトムをとり、しばらく待ってアタリがなければロッドでキンクーを移動させ、ボトムを丹念に探る。信じて我慢強く待つ釣りです。

開始約30分、岡本さんのロッドに反応が。上がってきたのは48cmのグッドサイズ!メグミさんにも琵琶湖バスの引きを味わってもらいたい前田、ロッドに現れたバイトを見逃しませんでした!前田がサポートしつつネットに収めたのは、見事な51cm。

少し反応が無くなったかと思いきや、ここから時合いに突入することを予知していた前田は、ボートポジションを固定したまま。すると読みどおり岡本さんに52.5cmがヒット!出来すぎの展開に前田もホッと胸をなでおろしました。ここからはゲスト2人のサイズUP合戦。続いてメグミさんのキンクーを喰ったのは48cm。

時合いもここまでか…その後反応が無くなり、前田はキンネコを見切り移動を決断、ウィードフラットエリアへ愛艇を走らせた。


ジグのボトムバンピングが炸裂!

南湖南部のフラットエリアは、立ち上がったウィードのせいで比較的水深が浅い。前田は軽めのヘッドロックジグ3/8ozを指示。
ベイトタックルも得意なメグミさん、スーパーボーダーでヘッドロックぶん投げを開始するが、7フィートのジグロッドはちょっと手に余る感じ。前田のアドバイスで6フィート7インチのアウトクロス&フラットバックジグにチェンジすると、効率よく攻められるようになった。

— アウトクロスを薦めた前田純のロッドセレクト —
重く絡み付くウィードをカットする釣りには、スーパーボーダーやスラップショットなどスティフなロッドがベスト。しかし同時にこの釣りにはウィードをしっかりと切り、魚を掛けてからウィードジャングルに潜られないための腕力が必須。 それほど腕力を使わずに行いたい場合は、フラットバックやスライディングなどブラシガード付きジグでウィードを振り解くやり方が効率的。
軽量で高弾性レギュラーテーパーのアウトクロスなら、ブランクの弾性がウィードからのハングオフを助けてくれるだけでなく、ファイト中には粘るブランクが掛かったバスをコントロールして腕力の負荷を軽減してくれるので、女性にも扱いやすいセレクト。

— フィールド状況によってジグをチェンジ —
低弾道ボトムバンピングに定評のあるヘッドロックジグだが、ウィードが濃いエリアではスリ抜けの良いフラットバックジグもオススメ。写真のようにブラシガードを扇型に広げて、ガード性能UP。
ブラシの本数が少ないためブラシガードが柔らか目のスライディングジグは、フラットバックよりフッキングパワーを要しない。前田はウィードの濃さやゲストの技量によって、ベストなジグを薦めている。

日が高くジリジリと暑い。そよぐ南西の風、湖流は北から。釣りにくい状況の中でリズムを合わせていく。なかなか反応は無いが、それでもゲストは黙々とキャストを続ける。必ずモンスターバスが現れるはずだ。この釣りを開始してから約1時間、揺れるボート&未体験の釣りでおぼつかないアクションながら、リフトされたメグミさんのフラットバックについにモンスターがヒットした!

思いがけないサイズに茫然自失(笑)、前田は大喜び!

メグミさんのバスを写真に収めていると、バックシートの岡本さんがすでに格闘を始めている!急いでビデオカメラを回した。どうやらデカバスのラッシュに突入したようだ!

上がってきたのは、元気な夏バス!

メグミさんのタックル
ROD:サイドワインダーHGC-67XRアウトクロス LURE:フラットバックジグ3/8oz#01ブラック+デスアダーホッグ4inch#33スモーク/コパーフレーク

岡本さんのタックル
ROD:サイドワインダーHGC-70XFスーパーボーダー LURE:ヘッドロックジグ3/8oz#25オレンジエッジ+デスアダーホッグ4inch#33スモーク/コパーフレーク

前田のタックル
ROD:サイドワインダーHGC-63XFヴェノムファング/FE LURE:ヘッドロックジグ3/8oz#20ジューンバグ+デスアダーホッグ4inch#29ジューンバグ LINE:スーパーハードストロング20lb

ラバーがヘタってしまったら、別売りのスカートを装着してみるのもいい。釣り場でラバーを巻くのはかなり面倒、でもスピナーベイト用スカートならわりとカンタンに装着できる。ラバージグにはレギュラーカットやフラッターカットがマッチする。スモラバ向けなのは細身のファインカット。好みのスカートでオリジナルカラーにしてみるのも面白い。


風は吹いてるけど非常に暑い。ここまで集中を切らさなかったゲストも、陽射しとパワーフィッシングでさすがに疲れてきた様子。最近の切り札的なセッティングであるR.R.ラバージグ+デスアダーホッグ3inchに持ち換え、ラクな釣りにチェンジ。

風向きが南に変わったところ、メグミさんのスモラバ、岡本さんのヘッドロックにも反応は無くなり、釣れてもレギュラーサイズ。前田はアクションの違いで釣果に変化が出てきたことを察知したようだ。動かし方ひとつにも気をつけたい。
終盤に朝イチのポイントに入りなおしキンネコ(7inch#03スモーク)を試すと岡本さんにバイト。ギルのような小さなアタリで、何度も喰ったり吐いたりするこのバイトは、喰い込むまでアタリを訊くのがキモ。デカイか?と思わせたが、結果は40cmぐらい。


岡本さんからのコメント
以前から彼女と必ず琵琶湖に行こうと言っていましたが、こんな形で行く事になるとは夢にも思いませんでした!当選のメールが来た時は興奮と嬉しさのあまり釣りに興味のない会社の同僚にまで自慢してしまいました!釣行数日前に前田さんに連絡をとった所、最近の琵琶湖は非常に厳しく今までに無い位釣れてないとの事…一気に不安がよぎりました。しかしそこは琵琶湖!そしてガイドは前田さん!当日は…最高の1日でした!釣果も大満足!すべて前田さんのおかげです!釣果だけではなく、琵琶湖の素晴らしさを教えていただきました!自分の中のバスフィッシングが大きく一歩前進しました!奥村さん、スタッフの皆さん、担当のOさん、カメラマンNさん、そして前田さん!本当にありがとうございました!一生忘れる事の出来ない思い出ができました!これからは琵琶湖遠征をずっと続けていきたいと思います!

メグミさんからのコメント
「2人で琵琶湖に行きたいね」と毎日夢みたいな話をしていて、やっぱり前田さんにガイドを頼んでバスボートに乗って…ってそんな妄想話をしていた所に、もしかしたらって気持ちで応募して当選メールが来た時は2人で大喜びで…「やっぱり私達琵琶湖に行く運命なんだ」って思いました。それにあの予約が難しい前田さんと釣りが出来るなんて!もっと嬉しくなりました。最近の琵琶湖は厳しいと聞いてたので、とりあえずバスボートに乗れて、ちょっと釣れればいいなぁと思ってました…がそれ以上で凄く興奮しちゃいました。あれから前田さんがブログを書いてると知り毎日気になって見ています。琵琶湖に行って、前よりもっともっと釣りが好きになりました。今度琵琶湖に行った時は…って考えるだけで楽しみです。本当に良いきっかけを作ってくれてありがとうございました。

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